映画「PEACE NIPPON」
福山での公開を待ちきれず、新幹線とバスを乗り継いで「ピース・ニッポン」観に行ってきました。
監督は福山市出身の中野裕之さん。昨年の「ルクシアタふくやま」「ピースな映像講座」で映像制作に対する熱心な気持ちをお伺いしてから、とても楽しみにしていた映画です。17年前、私が映像を志した高校生の頃。映像作家&映画監督として第一線で活躍されていた当時40代の中野さんは、とてもキラキラ輝いて見えました。(うちの親と同い年だったとは!)
その後、私は映画の大学に進み、バンドを始め、ライブ写真、映像、音楽映画、MVを撮り始め、映像界隈をフラフラしながら今に至っています。
当時は意識していませんでしたが、中野さんの影響が強かったのかなぁと今になって気付きました。。遅っ😅
映画は、劇場映画では異色な「丸ごと日本紹介映画」。制作期間は8年!これを映画として公開した中野さんは、まさに映像界のロックスター🎸ご自身もギターをやっていたとか。
歴史の解説とともに、南から北までの観光地がざっと網羅されています。解説は小泉今日子さん、東出昌大さん。
これ、グッとくるポイントが人によって全然違う映画だと思います。過去に自分が見た思い出の風景によるのかな。私は花火、滝、川、美瑛、徳島の阿波踊りに特に引き込まれました。(ちなみに美瑛も徳島も行ったことはないのですが、映画や写真で見ていて印象に残っています!)
誰かと一緒に観て、ランチしながら昔の思い出を語り合うなんて休日も楽しそう!
旅行先を決めたりなんかも。どこもステキに映っているので、意見が割れそうですが😟
広島では、府中町のイオンモール内のバルト11にて公開中です!モールでショッピング、久しぶりでしたがめちゃ楽しかった🛍
写真は福山城での中野監督。先日、福山について&映画について、ご多忙の中少しだけお話を伺うことができました。近日中に公開します!
作品・劇場情報
http://peacenippon.jp
#peacenippon #中野裕之 #福山市 #ピースニッポン
短編アニメーション講座、終了いたしました。
「中嶋興による短編アニメーション講座」無事終了いたしました。大変な状況の中、ご参加いただいた皆様には心から感謝いたします。
交通手段がなく、残念ながら来られなかった皆様、また次の機会にぜひお会いできたら嬉しいです。あたたかいお言葉、励ましのお言葉などたくさんいただき、ありがとうございました❗️
「アニメには2種類あることを知ってほしい」と中嶋先生。「1つめは商品を売るための商業アニメ。これは普段みなさんが観ている、TVで放送されているもの。2つめは、それらとは距離を置いた、表現ツールとしての自主制作アニメ。自分が満足するまで、納得がいく作品ができるまでとことん追求する。こういう作品は、なかなか普段は観る機会がない」とのこと。
手塚先生も川本先生も巨匠ですが、商業アニメと短編の自主制作アニメを行ったり来たりしながら、制作のバランスを取られていたようです。どちらか一つに偏ると難しいようで、手塚先生はご多忙だった時期に、中嶋先生に弱音を吐かれたこともあるとか・・。
ちなみにお二人の短編自主制作アニメには、セリフがないものも多いです。(でも不思議と、アニメの動きだけでちゃんと伝わります!実写との一番の違いかもしれませんね)
上映作品・解説作品は以下になります。ネットで見られるものも多数ありますので、よかったら検索してみてくださいね。
手塚治虫「Jumping」「おんぼろフィルム」
川本喜八郎「詩人の生涯」「花折り」「注文の多い料理店(監修作品)」
ちなみに私は「詩人の生涯」が大好きで、既に3回観ています。安部公房が26歳の時の短編作品が原作。アニメには文章も多数引用されています。
ネットでも観られます。アニメーションならではの表現で、青年が詩人として目覚めるまでの苦しみと希望を鮮やかに描いています。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11981613
アニメでは少し難しいところもあったのですが、原作を読んでスッキリしました😆
ちなみに作品には老婆が出てきますが、原作では「39歳の老婆」と書いてあって、驚きました😱過酷な労働のお話なので、あえて強調したのでしょうが・・。
中嶋先生も立ち上げに関わった、「広島国際アニメーションフェスティバル」では、このような優れた自主制作アニメが多数観られます。
今年は8月23-27の5日間!開催日が待ち遠しいです。
http://hiroanim.org
※講座で、中嶋先生がアニメ台のことをお話されていました。先生の著書「12人の作家によるアニメーションフィルムの作り方」で、イラストがありましたのでご参考までアップします!この本、おすすめです😊
カレル・ゼマン「水玉の幻想」(ガラス人形アニメ)
中嶋興先生編集・執筆の「12人の作家によるアニメーションフィルムの作り方」で、川本喜八郎先生が紹介されている人形アニメがとても面白かったのでご紹介します。
カレル・ゼマン「水玉の幻想」・・・ガラスの人形を使ったアニメ。少しずつ形の違う人形を作って撮影していったとか。
Karel Zeman : "Inspiración" Cortometraje de Animación con Figuras (1949)
ガラスの繊細さと美しさ、そして成就されない恋というストーリーがマッチして、印象に残る作品です!
参考書籍「12人の作家によるアニメーションフィルムの作り方」
中嶋興先生が編集・執筆された「12人の作家によるアニメーションフィルムの作り方」(1980年発行・主婦と生活社)では、手塚治虫先生、川本喜八郎先生はじめ多くの巨匠たちが、それぞれのアニメーションの作り方をとてもわかりやすく解説されています。
そして、何より「自分も作ってみたい!」と思わせるワクワク感があります。
古本屋さんなどで手に入ります。中嶋先生はこの本を元に開催されたワークショップの記録映像もお持ちだそうです。
ここに登場する12人の作家の方々は皆、ご自身の活動もされながら、同時に若い世代・これからアニメを志す人たちへ技術を伝承し、アニメがもっと発展するよう願っていました。
とってもオススメな本です!
<メディア掲載情報>中国新聞&備後のニュースリリース
一昨日・7月1日の中国新聞と、「備後のニュースリリース」さんにも短編アニメーション講座について掲載いただきました🎥ありがとうございます!
中嶋興先生は明日13時から福山大学で授業をされるとか。当日はアニメや映画、漫画が好きな学生さんも大歓迎ですよ🙆♀️
備後のニュースリリース
https://www.facebook.com/843169742426284/posts/1738302272913022/