短編アニメーション講座、終了いたしました。

「中嶋興による短編アニメーション講座」無事終了いたしました。大変な状況の中、ご参加いただいた皆様には心から感謝いたします。
交通手段がなく、残念ながら来られなかった皆様、また次の機会にぜひお会いできたら嬉しいです。あたたかいお言葉、励ましのお言葉などたくさんいただき、ありがとうございました❗️
「アニメには2種類あることを知ってほしい」と中嶋先生。「1つめは商品を売るための商業アニメ。これは普段みなさんが観ている、TVで放送されているもの。2つめは、それらとは距離を置いた、表現ツールとしての自主制作アニメ。自分が満足するまで、納得がいく作品ができるまでとことん追求する。こういう作品は、なかなか普段は観る機会がない」とのこと。
手塚先生も川本先生も巨匠ですが、商業アニメと短編の自主制作アニメを行ったり来たりしながら、制作のバランスを取られていたようです。どちらか一つに偏ると難しいようで、手塚先生はご多忙だった時期に、中嶋先生に弱音を吐かれたこともあるとか・・。
ちなみにお二人の短編自主制作アニメには、セリフがないものも多いです。(でも不思議と、アニメの動きだけでちゃんと伝わります!実写との一番の違いかもしれませんね)
上映作品・解説作品は以下になります。ネットで見られるものも多数ありますので、よかったら検索してみてくださいね。
手塚治虫「Jumping」「おんぼろフィルム」
川本喜八郎「詩人の生涯」「花折り」「注文の多い料理店(監修作品)」
ちなみに私は「詩人の生涯」が大好きで、既に3回観ています。安部公房が26歳の時の短編作品が原作。アニメには文章も多数引用されています。
ネットでも観られます。アニメーションならではの表現で、青年が詩人として目覚めるまでの苦しみと希望を鮮やかに描いています。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11981613
アニメでは少し難しいところもあったのですが、原作を読んでスッキリしました😆
ちなみに作品には老婆が出てきますが、原作では「39歳の老婆」と書いてあって、驚きました😱過酷な労働のお話なので、あえて強調したのでしょうが・・。
中嶋先生も立ち上げに関わった、「広島国際アニメーションフェスティバル」では、このような優れた自主制作アニメが多数観られます。
今年は8月23-27の5日間!開催日が待ち遠しいです。
http://hiroanim.org
※講座で、中嶋先生がアニメ台のことをお話されていました。先生の著書「12人の作家によるアニメーションフィルムの作り方」で、イラストがありましたのでご参考までアップします!この本、おすすめです😊

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