「中国ビジネス情報」に掲載いただきました。
<メディア掲載情報>
「Bj」ロゴでビジネスマンにはおなじみ!発売中の「中国ビジネス情報」で、短編アニメーション講座についてご紹介いただきました。ありがとうございます!
短編アニメーション講座チラシです!
いよいよ1週間後の、8日(日)10時〜12時 福山駅前Ha-Lappaにて開催です!
お席には限りがあります。当日ふらりとお越しいただいても大歓迎ですが、事前予約がオススメです。ご質問、ご予約はチラシに記載のアドレスまで!
川本喜八郎さんの短編アニメ(切り絵アニメ)
川本喜八郎さんは、人形アニメ以外にも手描きの素晴らしいアニメも多く残されています。こちらは初の切り絵アニメーションと、一部実写の写真を組み合わせたもの。
この作品の人物の動きは、人形アニメとよく似ていますね!
「旅(1973年制作)」作品紹介
http://chirok.jp/product/content2/travel.html
The Trip - Kihachiro Kawamoto (Part 1 of 2)
https://www.youtube.com/watch?v=Z81rTawRVTM
The Trip - Kihachiro Kawamoto (Part 2 of 2)
https://www.youtube.com/watch?v=OlfhYuTfFm8
川本氏のコメント:
多くの人は「この作品を理解できない」と言います。しかし、作品のテーマはしっかりとあります。
1968年の春、ソビエトはプラハに侵入し、多くのチェコの人たちが亡くなりました。(川本氏は1963年〜1965年まで、チェコに人形アニメの修行のため滞在していました)
この作品は<人生の苦しみ>について描いたものです。
仏教では、人生は苦しみだと言っています。苦しみは基本的に四つに分けられ、
<生><老><病><死>です。(「生老病死(しょうろうびょうし)」として知られています)
人々の人生には皆、これらの苦しみがあるのです。
仏教では、さらに逃れることのできない四つの苦しみがあると言われています。
愛別離苦(あいべつりく)愛する人々と別離する苦しみ
怨憎会苦(おんぞうえく)うらみ、憎む人と出会う苦しみ
求不得苦(ぐふとくく)求めるものを得られない苦しみ
五羅盛苦(ごうんじようく)身体と精神の苦しみ
これらの苦しみを取り除くためには、<悟り>の境地に達しなければなりません。
これこそが、この作品のテーマなのです。
八つの苦しみ全てが、この映画に含まれています。
例えば主人公の女性が、出会ったインドの男性が前世からの恋人かもしれないと思うシーンや、持っていた像を落として割ってしまうシーンなどです。
川本喜八郎先生について
「手塚治虫は知ってるけど、川本喜八郎って誰??」という方も多いと思いますので、簡単にご紹介いたします。(そういう私も超初心者です・・)
川本喜八郎さんは1925年生まれで、2010年に亡くなるまでアニメーション作家/人形美術家として、多くの素晴らしい作品を残されました。主な作品は、NHK人形劇『三国志』『平家物語』、人形アニメーション処女作『花折り』『鬼』『火宅』『道成寺』『いばら姫またはねむり姫』『注文の多い料理店』遺作長編アニメーション『死者の書』などがあります。
渋谷ヒカリエ8Fには、川本喜八郎人形ギャラリーがあり、私も先日行ってきました!
今回は、人形と手描きアニメーションを融合させた『道成寺』をご紹介します。平安時代末期に書かれたと言われる説話集『今昔物語』第3巻に収録されているヘビ女のお話の映像化です。
とにかく映像が終始美しい!でもちょっと怖いシーンもあります。セリフは一切ありませんが、人形の表情と動き、音楽で全て伝わります。すごいなぁ・・。
https://www.youtube.com/watch?v=xprfFZI9GjI
原作についてもっと知りたい方はこちらのブログが分かりやすいですよ!http://serpentsea.blog.fc2.com/blog-entry-310.html
原作は映像よりもさらに続きがあるようです。
手塚治虫先生との思い出(中嶋興先生より)
講師の中嶋興さんのFacebookページより。中嶋さんは映像作家として、お二人と共に世界を周り、上映活動などを行っていました。中嶋さんしか知らない特別なエピソードをたくさん伺いたいと思います!
中嶋さんは、今年も開催される「広島国際アニメーションフェスティバル」設立メンバーのお一人でもあります。
前回のアニメーションフェスでは、中嶋さんの初期作品「精造機(1964)」が上映されました!写真は中嶋さんと、尾道在住の映像作家・田中トシノリさんと。
中嶋さんは今月4日に福山大学にて、田中さんの授業で特別講師をされるそうです。