シナリオと小説(from 深田晃司監督)

先日7/8に福山で行われた、地元監督たちによる短編映画祭「ショートムーヴィーパーティ」。毎回、ゲストに人気映画監督を東京からお呼びしています。今回は深田晃司さん。深田監督の短編2本の上映と、深田監督による地元監督の作品コメントをいただきました。主催は福山駅前シネマモード(映画館)スタッフの岩本さん。

 

打ち上げで、ずっと気になっていたことを聞けました。「深田監督は脚本と小説、どちらも書かれていますがどちらが書きやすいですか?」

答えは、脚本とのこと。深田監督の最近の作品は特に、「観客に想像させる」ラストが多い印象で、監督自身、それを大切にされているそうです。

脚本だと人物の心情は書かずセリフと動きのみなので、想像させる演出がしやすいそうですが、小説はある程度説明を書き込まないと伝わらないため、想像させるのが難しいのだとか。

あと、深田監督は、長年関わられている劇団の役者さん達をよく起用されており、ある程度役者さんに委ねることも多いそう。同じ演技をしても、誰が演じるかによって全然違うものになる。

その役者さんが演じているのをイメージしながら書くことで、説明をはぶくことも可能なのかなと思ったりもしました。演技経験がある程度ある方に限られるのかもしれませんが。

 

映画を撮るとき、まずは良いシナリオありきと言われる。周りでも、シナリオの勉強をしたいという人が一番多いし、道具もいらないので「素人でもできるかも!」と思ってしまう理由、よくわかります。私も何冊、本を読んだか分からない。。(だいたい途中で飽きる)

印象的なセリフ、構成に欠陥がないか。

でも、大事なのはそれだけじゃないなぁとも思います。 #深田晃司  #シナリオ  #scriptwriting